持続可能=サステイナブルということで、徳島県上勝町では持続可能な街作りに取り組んでいる。
その最も際立っているのが、ゴミゼロを目指すというゼロウェイストである。
日本の歴史をふりかえると、江戸時代が最も資源が有効に活用され、サステイナブルな時代だったと再評価されて久しい。
当時、唯一の100万人都市だった世界最大の街江戸をサステイナブルな社会にしていたのは、その循環型の仕組みである。
ありとあらゆる資源を繰り返しつかい、上手に運営していたわけだ。
とくにおもしろいのは、一定の期間で、火事や地震などの災害に見舞われても、木造建築を使い続けた点にある。
一定の周期で大量に木材を消費することが、景気の高揚を産みつつ、大量の木材を消費することで、ヤマの管理が行き届いたところに、おもしろさがある。
大量消費が逆にヤマの管理を維持させ、豊かな国土を保ったというおもしろさである。
*石積みの技術もアリながら、石造りの家を作らないところにはそういう家を消耗品として使うことで結果的に循環が起きたことを知っていたのかもしれません。
いま、ヤマがあれ、結果的に豊かな栄養をもった水が減り、海の漁獲量も年々減ってきている。
これは、ヤマの管理が行きとどかなくなったことが大きいと言える。
*加えて、ベルギーなどのヨーロッパで木造資源を上手に使えているところに比べ、傾斜が急で、大型機械でばっさりと切れない=合理化が進まない、日本特有の問題点も大きい。
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とすれば、循環型の木材の大量消費をどのように
引き起こしていくのか。
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法律を作って、素材は「木材に限る」というものを出し、木造の町並みを新たに作っていくというのも新たな観光立国としてはアリなのかもしれないが。。。
まあ、できないでしょうね。。。
今後の課題としては、この林業再生を、どうやって経済として成り立たせつつ、環境を保護すると言うよりもより環境を活かすほうにもっていけるのか。
かんがえないといけないなあと思う、講演前のひとときです。