地域再生の実践講座4~ケースで考えよう~

実際のケースで考えてみましょう。

どっから手を入れていくのか。実際のボクの場合を
ケースにしてみましょう。

ついに禁断のご当地ネタ。

上勝を事例にしましょう。

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(1)すでに成功している~「成功」をあぶりだす~
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上勝は、ボクが関わり始めた10年以上前に、すでに
「成功」していました。

つまり、「上勝は地域再生できた場所」だという
のが一般的な認識です。

しかし、ボクにとっては、「再生できていない」
場所でもありました。

というのは、人口減少が止まらない。

減少が止まらないというのは、再生できていない
ということと同義だからです。

だから、そういう意味では、人口が右肩あがりになる
必要はないですが、少なくとも、現状のインフラコストを
維持できる人口増加はないと、成功とは言えないはずです。

そして、もっとイノベーティブな葉っぱビジネスですが、
誤解を恐れずにいえば、長所は弱点です。

①高齢者が主体と言うことは、もちろん、産業構造として
短期産業であるという点です。
そして、後継者育成がキモのビジネスだと言うこと。
②市場規模3億円強 上勝のシェア2億6千万。
このビジネス規模は、かなり小さな規模です。
上勝町の一般財源が25億円ですから、主産業とは
言えません。
③営業マンが1人。
横石氏そのものが、上勝町の営業部門。
カオがわかりやすい反面、病気や事故などの
リスクも大きくなる。
ですので、実のところ、脚光を浴びれば浴びるほど、
あやうくなる点が浮き彫りになってきます。
そして、土地が狭い。

これは、まさに、弱点。そうそう他の産業に
転化できない地勢にあるのが見えてきました。

そのなかで、起業家を育成しろというミッションを
いただいて、取り組むにあたり、正直いえば、これは
困ったというのが感想です。
コンサルタント的に、最小コストで最大リターンを
生み出そうと思えば、やはりいろどり産業をさらに拡大
させたり、水平展開させる必要があります。

しかし、市場規模が3億円で、これ以上伸ばすのは
こくでもあり、バブル以降の不景気のなかで、つまもの
ビジネスが右肩上がりに需要が産まれるとは思い描けま
せんでした。

また、水平展開にしても、例えば、薬草産業への
シフトなども案はありましたが、そういうことを
できる人材を呼んできたり、育てたりするには
非常に時間がかかる。

つまり、私の3年という短期間でミッションを遂げなければ
ならないなかでは、第一次産業を手がけるのは非常に
難しいというのが見えてきました。

また、他の第三セクターがおおよそ合計7~8億円規模の
ものであったので、そちらを刺激し、事業創造させるのが
得策ではないかと考えたりもしました。

しかし、第三セクターの中身と言えば、しいたけ、
林業、温泉など、競争も激しいスピンオフが難しい
ものばかりでした。

つまり、既存産業で起業家を育てる仕組みを作るのは
難しいだろうという結論に至りました。
となると、

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外から呼んでくる。
例 手に職業を持った人材
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しかないという判断になりました。

あるいは、
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自分で有望だと思える
事業アイデアを練り、それを
やりたい人を集めてくる。
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どちらにせよ、外から即戦力を連れて来る
仕組みを作らざるを得なかったのです。
*ここで疑問も起きると思います。
地元民で起業する人を育てようとは思わなかったのか?
という内容です。
これは後ほど、説明します。

<続く>

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