<資本主義の成熟化の2方向>

IT系の会社の動きをみていると、より世界をフラットに
国境をなくす方向に動き、僕らのようなスモールビジネスの
世界では、地域に密着していこうと逆の動きに成熟度を
増そうとしている。

どっちが強いかといえば、圧倒的にIT系の動きで、
ネットによって、より強いもの同士の組み合わせが
できやすくなり、その恩恵を田舎でもかなり受ける
ことができる社会になり、ありがたい。

Amazonや楽天を使えば、いくらでも物は買える。
googleのおかげで情報も入手しやすい。
またフェイスブックなどのSNSのおかげで口コミが
可視化しやすくなり、上勝のような田舎のほうでも
飲食店が成り立ちやすい環境もそろった。
また、神山のようにサテライトオフィスという
やりかたで、どこでもいつでも仕事ができる環境も
生まれ、成熟した働き方も田舎でできるようになった。

資本主義の異なる2種類の成熟化があれども、
これまでの小さな家業、中小企業のスタイルにも、
その融合がやりやすくなったといえる。

その反面、強いもの同士の結合が、より格差を
産みやすくなるのは当然の理屈で、ピケティの論を
またずとも、実感として感じられるぐらいまで
広がろうとしている。

よりビジネスにおいて強者になりやすいのは
質の高い長時間労働できる人材で、これは独身者の
ほうが適している。家族においても、経済的強者こそ
昔ながらの男は働き、女が子育てするという仕組みが
成り立ちやすく、夫婦共働きで子育てコストがかかる
ならば、一人っ子でいいかなと思いやすい環境ができ
あがる。また、究極の青田刈りで、若年期での勝者を
優遇する教育評価制度になっているために、より一人の
子供に教育費を投入し、勝ち抜けできるように親の
心理は働くために、少数精鋭型の家族環境を作るように
なりやすい。
また、個人の消費を最大化させようとする資本主義の
進化の方向性では、個人が満足しやすいように環境が
できあがっていくので、当然ながら、独り者でいる
ほうが消費サービスを受けやすい。

こういうふうな仕組みになっているので、少子化を
脱するのは難しいので、勝者の定義を変える方向に
かじをもう一つ用意する必要があって、経済的幸福
よりも<違う幸せ>があるのだという方向に舵を
僕らはとろうとしている。

つまり、田舎でやるべき戦略は、経済的幸福の
正反対の幸福ブランディングで書き直しを行うこと。
ある一定の経済的幸福の上限を決めて、必要
以上に競争に巻き込まれないようにし、幸福係数を
最大化させるように動くやり方である。

わかりやすくいえば、年収700万もらって満員電車
で通い、競争にさらされ働くために生きるよりも、
年収350万で、田園・里山でゆったりやりたいことで
暮らす生き方をするといった考え方。

イケダハヤトさんがよくいっている、「いつまで
東京で消耗しているの?」っていう幸福定義の
書き直し戦略がその好例だ。

ところが、頭のいい人はこの戦略の穴を見抜いていて、
<安定し、かつそこそこいい給料のいい>公務員を田舎で
目指すようになるわけで。

これがいまも続く、田舎の勝ち抜け戦略<目指せ公務員
理論>。

ここをできれば崩していきたいんですよね笑

<不安定だけど、都会並みに儲かる>
<安定して、都会並みに儲かる>

これもう少し言い方変えると、
<幸福で、都会並みに儲かる方程式>を
いかに作るかが、次の一歩にかかっているのかなと。
そのなかで、幸福を妨げるような競争や、長時間
労働すぎるのではだめだし、儲けたけど不幸というの
じゃ、意味がない笑。

だから、まずはビジネスとしてきちんと儲けられる
アプローチをきっちりやりたいし、なおかつ、家族に
なって子供を産むのが楽しくてしょうがない環境を
どのように作ればいいのかを組み立てなければならない。

と、ここまで書いてみましたけど、何が言いたいかって。

ようは、いろどりビジネスって、この幸福で都会並み
に儲かる仕組みが作れそうな、あと一歩まで来ている
ビジネスなんですよね、

ただ、妻ものの全体市場が3億円で、おおよその上限が
決まっており、全員が全員、メディアでよく聞くような、
年収1千万になんてなることはないし、スキルと資産の
蓄積がものをいう農業の本質から言うと、新規参入者は
儲かりにくい構造です。

だから、ここの課題をどうやって突破できるのか。

幸福でやりがいあるけど、若い家族がまねできない
ビジネスじゃだめ。
幸福でやりがいあるけど、貧乏では、あとが続かない。

さあて、ここからどうやって、幸福でかつ稼げる
ロジックを組み立てられるか。

実におもしろい^^

*ここまで書いたのは、自分の今後の事業戦略の
整理です笑