関西私学の雄「西大和学園」が中堅私学から トップクラスの
進学校に生まれ変わる歴史を 理事長の自伝風に描いた本。
数年前に、実際に西大和学園の校舎を見に行った こともあって、非常におもしろい、です。
*関西での私学事情を知っている方ならわかりますが 偏差値グラフなどはかなり意図的に
関西のライバル校が ぬけ落ちていたり、データがいびつです。
Amazonのレビューがまたおもしろくて。
ボク自身も、とある私学で30歳で改革担当の管理職に なり、若さゆえの暴走もあいまって、
ほかの教師から 総スカンをくらった経験を持っているので、非常に 現場が混乱した様子が
手に取るように共感できました。
学校という特殊な制度の良さもあれば悪いところも あって、こと改革を進めていくには、
非常にやっかい です。 ときには独裁的に、ときには民主的に。 非常に危うい綱渡りを
していかねば、結果を 残すことは不可能ですし、最終的には、資金調達 の戦いにも
なってきます。
西大和学園の実情をなんとなく見聞きしている 方には、いろいろと言いたいこともある
かもしれ ませんが、改革というのは、本当に好き嫌いの分かれる ものだと思います。