読後2
「数学する身体」。
究極に無駄を省いた言語である数学。数字の仕組みやその成り立ち。ギリシャで生まれた対話のための「証明」の誕生等々。究極に無駄を省かれたはずの数字や数学の中にある、生の営みというか、昔の人々の想いが巻き付いていることに非常に「人間性」を感じました。
ともすると、数学の世界は、定理や数式などを考えていくなかで新たな問いかけが生まれ、独立した「世界」にも見えるし、数学世界のなかだけでも完結できるだけの「世界」を構築しているにも関わらず、営みとしては対話を要求する(誰にでもわかる共通用語だから)構造が内在化している。数学はコミュニケーションの道具である、外に開かれたものであることが非常に伝わってきます。
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