上勝をサテライトキャンパス化する

  地方再生の実践の場として、ゼミ単位でいい。科サイズでも
  いい。大学の講義はオンラインで受講。実践は現場で。

  いまのインターンシップを進化させ、大都市圏の大学の
  サテライトキャンパスとして開放する。

  若い学生が数日や数週間でなくて、1学期間(3ヶ月)や半年、
  1年といて、肌で感じ、そしてプロジェクトを勧めていけるような
  ものに育てたい。

  誰か大学関係者のかた、いませんか?
  
  来年度からでもやりたいです^^

  宿舎もあります。なんなら、数大学でシェアして、
  費用も分散して、学生シェアハウスを作って、
  ほんとうにおもしろいことをデキル学生を
  育てませんか?

  来年までに準備したいものです。

本日のシェアスクール

上勝町の凄いところは何ですか、とよく聞かれますが、ボクは高齢の方々の「知恵」「未来志向」「危機意識」「行動力」をあげています。

というのも、みなさん、死ぬまで現役で有り続けようとしています。ゆっくりしようという発想でない。だから、当然未来を見ている。

 この差が、圧倒的にほかの町との違いだろうと思います。

 今日改めて、シェアスクールのイベントで、上勝生まれで上勝育ち74才の中内さんのお話を聞きました。
とにかく、74年の人生は、濃密そのもののでした。

 林業がだめになったあとに、次々と新たな仕事を生み出し、最終的にアメゴの養殖に至るまでの試行錯誤。いままでの人生で良かったことは、たった一度の見合いで結婚を決めた奥さんとの出会いだったことなど。

 まだ、集落の未来、上勝の未来、日本の未来を考え、人口割りの一票格差というアイデア以外に、面積割りでの一票格差でいえば、都会も田舎もそれぞれの一票格差があるのだという発想は実に斬新でした。

 *東京の面積の何倍も田舎は管理しているわけで、単純に
  少ない田舎の人口で、都市の声を優遇することもフェアではない見方もあるという意見。

 今日は、いろいろなことをスピンオフして考えなければと思いました。

 来年は、こういう「人の物語」を掘り起こしていきたいなと思いました。

 その流れが、どうも新たな起業のアイデアにもつながりそうですし、地域再生の核が産まれる気がしています。

幸福の消費者になれば、自分探しを止められない

ここ最近思うんです。

結局、「何かをしなくちゃいけない」けれども、「何をしていいのかわからない」人達が異様に多いということ。

これ、どうしてこうなっちゃったんだろうと思ってたんです。

よくよく考えてみると、幸福を作った経験がなくて、幸福になる、快楽になることを与えられ続けた、ないしは消費してきた人がなる「やまい」なんだろうと。

自分で幸せを作れる人って、結局、「自分が何が好きかということを知っている人」だと思うんです。

ただ、高度に成熟した経済社会では、その「好きなこと」を他者が作ってくれている場合が多いんです。

ビールが好き。呑むのは好きだけど、自分で作って呑もうとまでは思わない。これも消費。 服が好き。着るのは好きだけど、自分で作って着ようとまでは思わない。これも消費。・・・・

と続けていくと、けっこう幸せを感じさせてくれるものは誰かが作ってくれているものが多いんですね。

ということは、高度経済社会って、「幸福を与えてくれる社会」なはずなんですけど、結局、作ってないんで、「幸福消費社会」なんですね。

もし幸福になることが、好きな事をしている時とするならば、クリエイティブと同義なんですよね。

何かを創造しているときが一番楽しいはずなんです。

料理しかり。 大工しかり。 農業しかり。

だから、作ると幸せになるんです。*作りすぎると、嫌いになりますけどね笑

ボクは日々幸せなんです。

体調が悪くなり、いろいろなイライラすることも出てきたりもします。思い通りにいかないです。

けれども、それを解決していく。

このプロセスが、楽しくてしょうがないんです。

生きるのは苦だからこその、幸福なんです。

解決したい、せざるをえない課題(苦)が目の前にあるからこそ、「生きる手触り」を感じられると思うのです。苦しいことせずに、手間のかかることをせずに楽して幸せになろうとするから、「幸福の消費者」から抜け出せないのだと思うのです。

仏教は苦しみから抜け出そうと無我に行き着いたと思うんですが、ボクは、苦しみとつきあって、生きる証を得られるからこそ、幸せの価値が見えてくると思うのです。

無我になる必要はないと思うのです。

欲望があっていいのだと思うのです。

幸福になりたい欲まで捨てることが、宗教の答えではないでしょうし、死んだ後にしか幸せが来ないという立証不可能なものも、役に立たないと思うのです。

この世でこそ、幸福を感じられるかどうか。

ここじゃないでしょうか。

いろいろなことがやりたくてしょうがない。

そんな感じです。

古民家のおいしい遊び方

シェアハウス、シェアカフェ、シェアバー、ゲストハウスと4棟修繕してきた経験から、ちょっとだけ、おいしい情報を。
 
古民家を再生するにあたって、重要なポイントは5つあります。
 
 1つは、立地。
 2つは、屋根。
 3つめに、基礎。
 4つめに、水回り。
 5つめに、手持ち資金と自分のスキル。
 
 この5つのポイントで、みていけば、あなたも古民家オーナーになれます笑^^
 
 1つは、立地です。
 
 不動産の地価を決めるポイントになるのに、眺望というのがありますが、眺望が悪いところは、いくら手直ししてもダメです。爽快感がありません。 眺望がよく、日当たりの良い場所。そういう場所をボクはいつも捜しています。少不便なところや、マチナカでも、ここはという場所に、けっこう転がっているものです。おおよそ、安く買うには、「ボロボロ」なのを選ぶのがベターなチョイスですが、今回のゲストハウスのように、もともと資産家のかたがもたれていたものは、材料が良いので、蘇る可能性大です。
 
 次に、屋根。雨漏りしているのは、残念ながら、素人ではなかなか手が出せません。ボクも屋根が壊れているのは、手をだしません。逆に言えば屋根がしっかりしていれば、可能性は見えてきます。

 3つめに、基礎。畳をめくり、基礎がしっかりしているのかどうか、ここは確認です。畳み下の床板がぼろぼろでも、根太が弱くなっていても、ここらへんは、どうにかできます。 シロアリは、、、無理です。
 
 4つめに、水回り。ここは一番お金がかかります。けれども、ネットで見てみると、意外とおもしろい浴槽が安く売っていたり、古い家ではよくみられるタイル等も、上手にはがせますし、逆にいろいろアイデアをだすと、コストダウンができる最大の場所でもあります。
 
 5つめが、自己資金。自己資金がない場合は、スキルが必要です。けれども、ホームセンターにいってみれば、思いの外いろいろなDIY用具がそろっています。 壁紙も塗装なども、やってみれば、できます。
 
 ただし、・・・なこともいろいろあるんですが笑
 
 それはさておき、ぜひ、田舎で古民家再生を趣味にしてみましょう。
 
 朝から晩まで、それもまあまあかかっちゃいますが、おもしろいですよ。
  
 細かなテクニックを覚えると、あれもこれもが資産に見えてくるので、お薦めです。

海士町のメンバーを迎えて学んだこと

島根県海士町から友人たちを呼んでクローズドの勉強会を行いました。

塩分、糖分、脂肪分と異名を取る海士と上勝3兄弟のそろいぶみでのトークセッションでもあり笑、東京や静岡からもわざわざ来てもらった、贅沢な会となりました。

さて、僕なりに、議論した内容を書き出してみると。

1.地域おこしの核は教育。

地域の未来を見せる教育なくして明日はない。

2.とはいえ、教育を制度設計を変えずにこれまでの文脈で語ると「どこかでみた、聞いた議論」にしかならない。だから、教育の文脈を外して、いろいろな観点から考えることが大事である。

例えば、
学校は子どもだけが使う場所か?
学校はその場所でなければならないのか?
学校は先生がいなくてもできるのではないか?

などなど

3.広域連携型地域おこしへのステップ。

教育は硬直化した学校制度のおかげで、どこも学校制度自体は全国ほぼ同じ。ということは解決手法がそのまま水平展開できる可能性も高いし、使える手法も多い。そういう意味では、教育を基盤にした地域おこしは、全国で模倣しやすい。

4.広域連携型地域おこしで、遊牧民の回遊性を高める。

徳島県内(神山などの他地域との交流)、県外とのノウハウ共有と人の交流で、互いのトリガーを引くことができないか考える。例えば、うちのインターン生や地域おこし協力隊を別の先進地域へ留学させる。逆に受け入れる。こういう交流が増えることで、ゼロから町おこしを行う過疎地域でも、効率的にノウハウが広がる。

5.上勝をインターンのポータルにし、派遣する。

各自治体向けのサービスとして、インターン先進地域の上勝等から、ほかのエリアへとインターン生を派遣し、先進地域とこれからの地域の対比を学んでもらいつつ、インターンをどんどん受け入れする素地を高めていく。こういう取り組みをすることで、プロジェクト型の町おこしを 誘発させることが可能になる。

などなど、いろいろ整理もできたり、やはり必要だなと思うところがありました。
もし、こういう取り組みでいっしょにできる自治体さんいればぜひ。

協力隊の留学制度を今年中にはしたいです。1週間程度から1ヶ月程度をまず取り組んでみたいと思います。

こちらは宿舎があるので、受け入れは随時可能です。
どんどんおもしろいことしましょう^^

シンポジウムで見つけた課題点

地域活性のねらいは、「産業創造による人口増加」。

これをもたらすためには、いろんな課題をクリアーしなければならない。
 
1)窓口の一元化〜地域の情報を戦略的に見せる〜

課題;
だれに窓口をなってもらうのか。窓口で紹介される情報は、公平なものか。
 
2)踏み絵問題〜あなたは定住しますか、それとも〜

課題;
定住しなければいけないという心理的圧迫と、公的負担の増加。
 
3)望まれる移住者問題

課題;
人口増加が目的といえど、オラが村の文化を壊したり、迷惑をかけるような移住者や、観光客にはきてほしくない。IターンよりUターンに戻ってきて欲しい。が、多くの事例では、産業創造は、Iターンが多い。
 
4)時間の問題

課題;
あっというまに、高齢者に支えられた過疎地が崩壊する。崩壊を防ぐには、もう時間がない。
 
いろんな課題を発見、再確認できた。

教育の壁

海士町の教育改革をテレビで見ての感想。

 どんなに学校の統廃合があっても、リストラはなく、勝ち逃げできる
体制にあるので、どこか真剣に取り組みにくい。

 ましてや教育委員会が教員の天下り先のようになると、あくまで
「学校のなかでの工夫」しかおきにくく、教育によるイノベーション
はおきにくくなる。

 教育のイノベーションを起こした和田中の実践も、教育のソトの
動きだった(実は教育界の先達も同じアイデアをもっていたが、
させてもらえない硬直化に陥っている)。

 海士町だって自治体が動いたからこそ、教育現場が動いた。

 改革はソトからしか訪れないのかもしれない。

 *民間校長制度導入も、画期的なものであったが、企業の文脈で
  思考する民間校長と、学校の文脈で思考する学校では、その橋
  わたしができるところまで制度設計できなかったため、異文化
  衝突で終わったものもあるが。。。
  
 地方再生の鍵の1つは教育革命であるが、いくらいっても、
なにをいっても「変われない」のも現実。

 この「変われない」ことが、どれだけ地方再生を阻害し、
リスクを高めているのか。残して欲しいでは無理で、残す理由が
ある学校・教育だけが生き残る。

過疎地でメシを食う方法2

雑感の続き

 もうひとつ問題は、「事業規模」。過疎地の成功事例としてメディアでにぎわっているものも、財務分析すれば、助成金頼みが多く、また子育てが終わり、支出が減った早期退職者など、退職金や 年金受給で生活基盤が保証されている人々や、生活資金を稼いでくれる家族がいる人の成功事例などは、若者の事業創造の成功例にはならない。

 だから、多くの過疎地の成功事例にはバイアスがかかっていると言ってもいい。

 都会の人の税金であたかも成功しているように見えているだけなのだ。

 仮に、最低子育てに必要な世帯収入を30万円とすると、おおよそ、年間360万円。産業の規模はことなれど、この最低でも3倍以上の売り上げが子育て期 間続いて収入を得ないと、若者は無理。となると、年商1000万円を確保するビジネスを過疎地で取り組まねばならないということになる。

 これは難しいぞ。農業でいうならばイチゴに代表される価格の高いものでないと無理。流行りの棚様米ならぬ「棚田イチゴ」でも作るか(笑)。加工品にしないと原料商売じゃあ儲からない。となると、初期投資もそれなりにいる。

過疎地でメシを食う方法

雑感「過疎地でメシを食う方法」

 

 いま、講義のなかみ作りで、「過疎をどうするのか」を考えています。

 

 自分も過疎加速ブースターを取り付けた故郷で住んでいますのでリアリティすぎる中身です。まだ自分の住んでいるエリアは、3万人程度住んでいますが、隣の山にはいれば、限界集落ばかり。以下はぶっちゃけた内容となります。ご容赦のほどを。

 

 まず人口減少ですが、基本的には、日本列島の過密からいえば、1億人をきってもまだ多いぐらい。だから、減ってもいい。そこは移民政策をしないかぎり、も う無理。出産に30万もかかり、子どもを一人そだてるのに1000万ぐらいかかるといわれているこのご時世。そうそう若い人が子育てを2人以上できようも ありません。

 

 問題は、高齢者比率が高すぎるのと、過疎。話題のコンパクトシティ論では、結局過疎の放棄をしていくことがインフラコストを下げることにつながるというこ とにならざるを得ないと思うのですが、「放棄された過疎地はどうするのか」。もう過疎ってもイイじゃない、と割り切ればよし。過疎集落が無人になっても困 る人は少数なので、多数決で切り捨て可能。政治的無策を貫けば、みんなシニユク。墓参りもそんなにこないだろう。

 

 となると、残るは、「無人化していく過疎の土地をどう再利用するか」。

 

 ここにメリットを見出さないと、市町村合併をやってゆるーくコンパクトシティ化しているご時世では、ここに勝機と商機を見出すしかない。過疎地の再利用という新産業。国土の7割が山地。国土利用の観点からも、過疎地の再利用は、日本各地でアイデアが使えるはず。

 

 が、ぶっちゃけていえば、「便利な過疎地」と、「圧倒的に不便な過疎地」に分けられる。

 

 山でみていくと、例えば、葉っぱで有名な上勝町も山奥のイメージですが、25万人住む徳島市内とは車で40分程度。しかし、のりや紅茶や栗で有名な四万十は、大都市圏から離れた高知市から、さらに2時間以上かかる場所にあります。同じ山で成功している事例でも、かなり違う。

 

 次に島。大都市圏に近い「島」の過疎は、まだ悩みが少ない。例えば淡路島(笑)。同じ島でも、でかいと忘れがち。失業率の高い沖縄と比べても、大都市圏に近いからこそ、メリットが多くあるのは自明。また、同じ「島」でも空港施設をもつ「島」とそうでない島では大きく異なる。

 

 こういうふうに見て行くと、実は外部環境として有利な過疎地と不利な過疎地も別れるのだ。

 

 自分のようなコンサルタント(笑)がいいそうな、ネット通販や観光という解決手段も、上の条件が変われば、実は「地産外消しやすい過疎地」と不利なところ もある。以前島の仕掛けを手伝っていた与論島では、ネット通販の送料が高くつきすぎて、名産のドラゴンフルーツも売れない。ほかのも一緒。送料がかかりす ぎて、戦える値段に落ちない。じゃあ、赤土で農業にもそれほど向いていない熱帯の土地で付加価値型の農業は難しい。じゃあ・・・というロジックの繰り返し。なかなか過疎地でメシを食うのは大変なのだ。悩まされてます(笑)
 

 「過疎地でメシを食う方法」というのが非常に難しい。スケールメリットを使ってのコストダウンができない以上、全てにおいて、付加価値が要求される。いま、これが講義のネタの中核で、じつにシンドイ。けど、おもしろく考えたい問い。この解答が見出せれると、「過疎解決コンサルタント」とでもなのろうかしらん(笑)