教育の壁

海士町の教育改革をテレビで見ての感想。

 どんなに学校の統廃合があっても、リストラはなく、勝ち逃げできる
体制にあるので、どこか真剣に取り組みにくい。

 ましてや教育委員会が教員の天下り先のようになると、あくまで
「学校のなかでの工夫」しかおきにくく、教育によるイノベーション
はおきにくくなる。

 教育のイノベーションを起こした和田中の実践も、教育のソトの
動きだった(実は教育界の先達も同じアイデアをもっていたが、
させてもらえない硬直化に陥っている)。

 海士町だって自治体が動いたからこそ、教育現場が動いた。

 改革はソトからしか訪れないのかもしれない。

 *民間校長制度導入も、画期的なものであったが、企業の文脈で
  思考する民間校長と、学校の文脈で思考する学校では、その橋
  わたしができるところまで制度設計できなかったため、異文化
  衝突で終わったものもあるが。。。
  
 地方再生の鍵の1つは教育革命であるが、いくらいっても、
なにをいっても「変われない」のも現実。

 この「変われない」ことが、どれだけ地方再生を阻害し、
リスクを高めているのか。残して欲しいでは無理で、残す理由が
ある学校・教育だけが生き残る。