上勝町の凄いところは何ですか、とよく聞かれますが、ボクは高齢の方々の「知恵」「未来志向」「危機意識」「行動力」をあげています。
というのも、みなさん、死ぬまで現役で有り続けようとしています。ゆっくりしようという発想でない。だから、当然未来を見ている。
この差が、圧倒的にほかの町との違いだろうと思います。
今日改めて、シェアスクールのイベントで、上勝生まれで上勝育ち74才の中内さんのお話を聞きました。
とにかく、74年の人生は、濃密そのもののでした。
林業がだめになったあとに、次々と新たな仕事を生み出し、最終的にアメゴの養殖に至るまでの試行錯誤。いままでの人生で良かったことは、たった一度の見合いで結婚を決めた奥さんとの出会いだったことなど。
まだ、集落の未来、上勝の未来、日本の未来を考え、人口割りの一票格差というアイデア以外に、面積割りでの一票格差でいえば、都会も田舎もそれぞれの一票格差があるのだという発想は実に斬新でした。
*東京の面積の何倍も田舎は管理しているわけで、単純に
少ない田舎の人口で、都市の声を優遇することもフェアではない見方もあるという意見。
今日は、いろいろなことをスピンオフして考えなければと思いました。
来年は、こういう「人の物語」を掘り起こしていきたいなと思いました。
その流れが、どうも新たな起業のアイデアにもつながりそうですし、地域再生の核が産まれる気がしています。