<本紹介 『学力の経済学』>

8月読んだ本ではヒット中のヒットしました、いい本です。

ボクは社会科教育学を学んだものですが、教育学が経験学であり

科学ではない点については誰もが悩み続けていた点でした。

私の場合は授業論が専門でしたが、教育経済学の知見は

非常に有効なものだと思いました。

著者の中室牧子氏は慶應義塾大学SFC准教授で教育経済学を専門と

されているが、コロンビア大学、世界銀行での経験や数多くの実証研究を

されている。
日本では誰もが教育を受けてきた経験があるので、一億総評論家に

なりやすい。まあ、日本だけではないと思います笑

そうすると、子育てや教育がどうしても個人の経験値に基づくしかなく、
エビデンスに基づかないことが多い。

そこでアメリカで進められている科学的根拠に基いて行われている教育効果の

実験例を多く紹介してくれている。

・学習を促すにあたり「ご褒美」は有効か否か?
・アウトプットとインプットのどちらを褒めると効果的か?
・ご褒美は内的動機を損ねるか?
などなど。

特に教育生産関数という考えが面白く、どれぐらいどの時期に教育投資を行えば

よいのか、収益率(リターンが多いか)で考えるというものだ。

調べていくと、幼児教育に教育投資を行うこと、それも非認知教育とよばれる

しつけや努力といった生活ルールの学びが生涯において有効だという点。

 

本気で幼児教育を考えねばと思います。

 

ぜひご一読を^^