実におもしろいドラマ。
数年前から注目はしてたものの、見そびれていたアンダーザドームを
見始めました。
原作スティーブンキング。
これだけで、ああ、ひねくれた作品だなとわかります笑
***wiki引用
メイン州のチェスターズ・ミルは、何の変哲もなくさしたる産業もない、財政破綻寸前の寂れた田舎町である。
町政委員のビッグ・ジムは町の財政を支えるという名目で警察署長や牧師と結託して麻薬を密造していた。
ノミ屋の取り立て人である元米兵のバービーは取り立ての際に銃を向けられ相手を殺害し、遺体を森に埋める。
大きなイベントがあり、警官の多くや町長が出払っていたある日の午後、街は突如謎の透明なドームに
覆われ、 外界から完全に隔離されてしまう。ドーム周辺ではあちこちで事故が多発し多くの死傷者が出る。
通信障害により電話やTVが使えなくなり、公共放送は町のミニFM局だけとなる。
ドームの外では軍が事態を打開しようとするがなんの効果もなく、ついにはミサイル攻撃に踏み切る。
ドーム内に残された人々は過酷な状況から次第に闇を暴かれていく。
***
究極の閉ざされた環境に陥った時に、人はどのような行動をするのか。
悪が性善説的にリーダーシップをとるも、結果的に性善説に傾いたり
揺らいだり。
人が善になるのは、死を覚悟したときのみなどなど。
ここ最近のアメリカの好きなドラマでは、例えば,WALKING DEADしかり
究極状況下での善と悪の揺れ動きを事細かに描いているものが多く、
特に、善であろうとして悪にならざる得ないリーダーの苦悩が描かれている
ように思います。
アンダーザドームでは、ビッグジムという人物の、街を救おうとして
どんどん手を汚していく様が非常にち密で、途中から、目的の崇高さが
手段としての悪を正当化させ、より簡単に悪事に染まっていく様子が
わかります。
アメリカで大ヒットした、BREAKING BADも高校教師が覚せい剤製造に
はまり、権力志向にとらわれ、どんどん悪人化していく様子が描かれています
が、彼も、家族をがんで死んだあと楽にしてやりたいという善なる動機から
覚せい剤製造にのめりこんでいきます。
こういったアメリカのドラマ。スケールのでかい状況を用いながら、
いろんなことが考えさせられます。
リーダー教育としておすすめの作品です。