本紹介

読後1 「21世紀の民俗学」

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読後

台風のため久しぶりに読書楽しめました。
「21世紀の民俗学」は、前半が特に面白かった。かつての民俗学(20世紀の民俗学と作者は言う)が日本人の行動様式を丹念に探り、事件や政治など、特異点に着目するのでなく、普通の生活の中にある「何か」を探る学問であるがゆえに、地味だったと。そして普通を探るゆえに、また、グローバルになつていくなかで日本人だけの行動様式が薄まっていく過程で、どうしても21世紀になって、何を対象として探って行けば日本人の行動様式に迫れるのだろうかという想いから書かれた本です。興味深かったのは、写真についての変遷。お祝い事や753などの記念日しか写真がとられなかった「ハレの日」のための、そして家族や自分の歴史を残していくためだった写真が、記念日でもなくお祝い事でもなく、日常のありとあらゆる場面でとられるように変わってきたことを自撮り棒等を例に語られている所など、面白かったです。インスタグラムとか見るに、言語中心的なフェイスブックやツイッターと違い、写真や動画がメインでコミュニケーションが広がっていくのも面白い現象です。