<来年度は、「起業家育成関係資本」と
「GH2」だなと思う今日この頃>
街づくりではおなじみの「社会関係資本(ソーシャル
キャピタル)」がある町が、いい街だというのを判断する
ものさしとして、よく知られています。
社会関係資本とは、
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ソーシャル・キャピタルとは、人々の協調行動を活発にすることによって、社会の効率性を高めることのできる、「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会的仕組みの特徴」
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とされています。
こういうベースを作っていく際に大事なのは、
①社会の「余白(アソビ部分)」を動ける人の存在と
活躍できる場所があること。
*余白とは、地域で役割がすでにある人や居場所で
なくて、役割も居場所もふわふわとしている状態
の人と活躍できそうなばしょ。
②余白を受け入れる地元民の寛容性
③余白を支え、後押しできる「人」「もの」「かね」
「場所」がある。
の3つが大事で、その起業家育成バージョンが、
「起業家育成関係資本」とでもいえるようなものが
ありうるのかなと考えています。
ボクがやってきたシェアハウス、シェアカフェ、
シェアバーというのは、そういう仕掛けであったように
思います。
こういう仕掛けが機能し始めると、「自分でも
何かしたい」「やれそう」という空気が出てきます。
この空気が自生的起業を後押しする「文化」に
なってきます。
この空気を濃密にするためには、「起業集積」が
欠かせません。一定の空間にいろいろなスモール
ビジネスが集積し、濃密な空気感が、街の雰囲気と
活気を生み出していきます。
*例 上勝の温泉街周辺、神山の寄井商店街
これがさらなる社会関係資本を作り上げていきます。
そして、これが濃密になってくると、ボクがいい街の
指標にしている「偶然性(偶発性)」が生まれてきます。
偶然性とは、街を歩いていると、思わぬ出会いがあっ
たり、思わぬ縁が感じられたり、無計画に動いている
のに、思わぬハプニングとイベントが発生する、そう
いったものを指します。
ドラクエなどのゲームで、うろうろ散策して
いると、イベントが発生したり、宝箱を見つけたりする
ようなもので、このようなハプニング的イベント発生率が
高い街ほど、幸福度が高い街であり、人を
ひきつける魅力につながるのだと思うのです。
こういったハプニングがより発生するためには、
多様なキャリアを持つ人々がいることが大事に
なります。
ハプニングとは思わぬ組み合わせのことですので、
組み合わせが豊富であればあるほど、おもしろさが
際立ちます。
ボクの勝手な夢ですが、例えば、徳島の田舎で
LGBTのパートナー婚を認めたり、アーティストが
遊べるアーティストハウスがあったり、外国人が
うろうろしている場所だったり、いろいろなハプ
ニングが、そこそこ起きるぐらいの回遊性を
高めることができれば、ちょっとわくわくしちゃうなと
思うのです。
そういう街に住んでいれば、地元の人も移住した
人も常に、社会の余白で遊んでくれる人に刺激を
受けることができ、何かしら生まれる空気感を
再生産できるような仮説を持っています。
それでいて、都会のように、幸福をお金で
消費するのでなく、freeである出会いやハプニングが
いたるところで起き、それでいて、食べ物や作った
ものとの距離が常に近い距離にあるならば、それは
幸福との距離感が近い街であり、幸福を感じやすい
仕組みにあふれていることにもつながると思うのです。
このような考えで、
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GNH(国民総幸福量Gross National Happiness)
ならぬ、
GEH(田舎総幸福量Gross Area Happiness)
GHH(故郷総幸福量Gross Hometown Happiness)
*いいにくいので、GH2といおうかなと。
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みたいなものを作り出せるのかなと。
こんな感じのことをやっちゃいたいなあと次年度の
動きを考えています。
みなさん、こんな考えなんですが、どう思います?
またコメントくださいー^^
*こんな話をこれからいろいろしていこうと考えています。